北海道日本ハムファイターズの元気印、杉谷拳士選手(31)が10月28日、現役引退を表明しました。「お疲れ様です。人いっぱいいるじゃないですか?」と、ファイターズのムードメーカーとして、チームを盛り上げてきた杉谷選手らしい登場となった記者会見ですが、14年間のプロ生活を振り返ると自然と涙が溢れました。
◆杉谷拳士選手のコメント
「(入団)テストから入って、きょうまで14年間お世話になりました。きょう新たに引退会見という言葉は使いたくありません。“前進会見”ということで、これからの人生を前進していきます」
Q.引退を決断した一番の理由はー
「一番の理由は特になくて、自分の体のこと、何より自分の将来のことについて考えた時に、総合的に考えて、そういう決断になりました」
Q.杉谷さんの今後についてー
「自分で独立して会社の登記をいつにしたらいいのか、英語の勉強をして海外に行って、国内外問わず、色々な形でスポーツの勉強をしようと思っていたので、マーケティングにも興味がありましたし、育成にも興味があったので、様々なところに視野を広げてスポーツ界に恩返ししようと思っています」
Q.後輩に伝えたいことー
「野村佑希って男だけは一番可愛がっていて、彼は才能をものすごく持っている選手だと思っていましたし、ファイターズを背負って立たなきゃいけない選手なんですけども、人間の感情を持ち合わせていないのか、あまりパッとしないLINEが来ていたので、きょうも自分からLINEしました。ジェイ(野村選手)みんなから(感謝の)LINEが来ているんだけど、あれかな、恩着せがましいことを言うのもあれだけど、LINEないのかな?と自分からしてしまったので、彼にはいち早く、人としての感情を覚えて欲しい」
Q.栗山英樹前監督はどのように報告をー
「僕をずっと見てくれていた恩師というより、父親のような存在でしたし、今回こういう決断になりますと報告した際も、“拳士らしいね”と、“拳士は拳士らしく”これからできることをサポートしますよと電話越しだったんですけど、電話切った後に、涙が止まらなかった。栗山さんには迷惑をかけてましたし、“ずっと今まで支えてもらっていたな”と改めて感じました」
と、その時ー栗山英樹前監督(61)がサプライズで登場!
◆栗山英樹前監督
「お疲れさん。ここからだよね。頑張りましょう!!俺にいつも言ってるだろう?泣くなって、大丈夫か、よっしゃ!長い間、本当に頑張った」
◆杉谷拳士選手
「色々とご迷惑をおかけしました」
◆栗山英樹前監督
「ここからなので、楽しみにしています。見ています」
◆杉谷拳士選手
「お願い致します」
◆栗山英樹前監督
「やり残したことはないですか?」
◆杉谷拳士選手
「ないです。これから“前進”しようと思っています」
◆栗山英樹前監督
「泣くな拳士、泣くな!」
◆杉谷拳士選手
「すいません。ありがとうございます」
◇杉谷拳士(すぎや・けんし)選手
生年月日:1991年2月4日(31歳) 出身地:東京都 ポジション:内野手 身長/体重:173cm/78kg 投打:右投両打 経歴:帝京高~北海道日本ハムファイターズ(2008年ドラフト6位、2009~2022) プロ通算成績:777試合 1619打席 1359打数 172得点 288安打 16本塁打 104打点 50盗塁 110犠打 6犠飛 112四球 32死球 289三振 打率.212