今シーズンは山に雪がたっぷりあり、絶好のコンディションが続いている福島県のスキー場。平日でもゲレンデは多くの人で賑わっていた。
<大寒なのに…暖かい陽気で楽しむ>
1月20日は日中の気温は6.7℃まで上がり、今年最高となった福島県猪苗代町。猪苗代スキー場でウインタースポーツを楽しむ人からは「気温が上がっていて暑い」「吹雪いている中でやるよりも、暖かい中でやったほうが楽しいと思うので最高のコンディションで来れてうれしい」との声が聞かれた。
2024年2月は、雪不足から一部のコースで営業を続けていたこのスキー場。2025年は積雪が120センチほどあり、気温が上がっても雪の量を心配しなくていい「うれしい」状況が続いている。
猪苗代スキー場を運営するDMCaizuの山田隆太さんは「昨年は暖冬で一部コース規制がありお客様に大変ご迷惑をおかけしたが、今シーズンはこの大雪のおかげで全面コースオープンすることができている。うれしい思いでいっぱい」と話す。
猪苗代スキー場は、3月までオープンを予定している。
<万全な準備とルールを守って>
今シーズンは雪に恵まれ、まだまだウィンタースポーツを楽しめそうだが、「バックカントリースキー」を楽しむ際は特に注意が必要だ。
「バックカントリースキー」とは、安全に滑る環境が整っているスキー場のコースの外を滑ったり、冬山に登ったあとスキーで滑り降りたりすることで、位置づけは「登山」の延長となり冬山登山の装備が必要となる。
福島県内でも今シーズンは、バックカントリースキーによる遭難が発生している。
気温が上がれば、雪崩の危険もある。事前に入山届けの提出やGPSを装備するなど、万全の備えが求められる。